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~昭和には当たり前だったクルマの装備と今~
その①速度超過「キンコン音」はなぜ消えた?
かつての国産車には、一定以上の速度を超過したときに「キンコン」という音が鳴る速度超過警告ブザー(速度警告音)が装着されていました。
最近のクルマでは速度超過における警告音を聞く機会はありません、なぜ無くなってしまったのでしょうか。
この「キンコン音」は、1974年から義務付けられ始めたもので、日本で生産されて国内で使用するクルマにおいて、普通乗用車では車速が約105km/h・軽自動車では約85km/hを超えた際に速度超過をドライバーへ警告するための装置です。
しかし、1986年に装備の義務付けが廃止されたことで姿を消しました。
その理由は、国産車のグローバル化が進むなかで、速度警告音が日本独自の規制であったために廃止されました。
また、警告音が眠気を誘導する可能性があることから、安全対策上の観点からも撤廃されたなど諸説があります。
その②三角窓がなくなった
ノンクーラー時代にはとても重宝した換気機能をもった装備です。
エアコンがない時代の話にはなりますが、雨の日などでガラスの内側が雲っても、事前に曇り止めを塗っておくぐらいしか対策は有りませんでした。
そんな時に三角窓を少しだけ開ければ換気されて、曇りが取れるという効果もありました。
しかし、エアコンが普及されたことで、窓を開けて風を入れるという機会はなくなり、 必然的に三角窓の必要性も無くなっていったと言われております。
その③鍵からキーレス&スマートキーになった
最近では軽自動車でも採用されているのが、スマートキー。持っているだけでボタンを押したり、ノブの部分を触ればドアの施錠と解錠ができ、エンジンもボタンひとつで可能なのが特徴です。
エンジンスタートまでボタンひとつで可能になったのは2003年の2代目プリウスからとなります。
そんなスマートキーから出ている電波をコピーして車輌を動かしてしまうリレーアタックという手法による盗難事件などがニュースなどでも取り上げられ問題となっております。
・盗まれやすい車種は?
一般社団法人日本損害保険協会が「自動車盗難事故実態調査結果」を発表
※車両本体の盗難の調査数は2,425件、車上荒らしの調査総数は931件
その④チョーク
チョークボタン、チョークレバーとは簡単に言うと空気の量を調整するもので、寒い時など、エンジンがかかりにくい時に使用します。
チョークレバーを引くまたはチョークのつまみを引っ張ると空気が入ってくる部分を塞ぐことになります。
吸入する空気量が少なくなることで燃料が濃くなり、結果的に着火しやすいい(=エンジンがかかりやすい)状態にすることができます。
しかしながら最近では、電子制御燃料噴射装置を採用する車がほとんどとなりチョークという存在そのものが忘れられつつあります。
電子制御燃料噴射装置 各メーカー名称
その⑤シガライター
昭和40年台は、成人男性の8割が喫煙者、という時代でした。
当然クルマにも、喫煙に必要な装備は必須アイテムでしたが、禁煙時代へ進むと、灰皿の場所には「ノースモーカーボックス」という小物入れに置き換えるオプションが用意されるようになり、そしていつしか灰皿はきえていきました。
シガライターがあった場所も今では電源を取る「アクセサリーソケット」へと移り変ってます。
~まとめ~
時代と共に著しく進化を遂げてきたクルマの装備。
今では、オートエアコンにナノイー、両側パワースライドに三眼LEDヘッドライト、スマートキーに自動運転などが当たり前の時代になりました。
今回は昭和の時代、クルマの装備がどんなものだったのかを特集いたしました。
「懐かしい」「そんなの付いてたんだ」などなど知っている人も知らない人も、楽しんでいただけたらと思います。
コーリンオートは令和4年4月1日に、35周年を迎えます。
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