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愛車の盗難防止対策
クルマの盗難被害は2003年をピークに徐々に減っているものの、いまだに全国で年間5,000件以上の被害が起きています。
日本損害保険協会は、損害保険会社21社を調査対象とした「第25回自動車盗難事故実態調査結果」2023年盗難件数が最も多かった都道府県や、車名別盗難状況を2024年3月12日に発表しました。果たして、どんな種類のクルマがいつどこで盗難被害に遭っているのか、自動車盗難の傾向を見てみましょう。
盗まれる車種ランキング
早速、盗難されやすい車のランキングを見てみましょう。
最新の統計によれば、特定の車種が盗難の被害に遭いやすいことがわかっています。
以下は、調査期間:2020年1月1日~2022年12月31日、調査対象:損害保険会社21社(損保協会非会員会社を含む)、対象事案:全国で発生した車両本体の盗難事故および車上ねらい(部品盗難含む)で、調査期間内に自動車盗難事故が発生し、保険金の支払いを行った事案です。
1位 トヨタ プリウス 117件
2位 トヨタ アルファード 57件
3位 BMW 25件
4位 メルセデスベンツ 24件
5位 トヨタ ランドクルーザー 21件
6位 トヨタ ハイエース 19件
7位 スズキ エブリイ 20件
8位 レクサス LX 18件
9位 トヨタ ハリアー 17件
9位 トヨタ ヴォクシー 17件
※近年では人気のコンパクトカー『アクア』も盗難の被害に遭いやすい傾向となっています。
これらの車種を購入する際は、盗難対策をしっかりと考えることが大切です。
盗難車の都道府県別発生件数
※第25回自動車盗難事故実態調査結果、2023年盗難件数参考。
1位 愛知県 411件
2位 千葉県 301件
3位 大阪府 298件
4位 埼玉県 277件
5位 神奈川県 264件
※国際的な貿易拠点の大規模な港が近く、車を船で運びだせる地域が狙い目と思われます。
狙われやすいクルマ
人気のある車種
単純に人気の高い車は盗難のターゲットになりやすいです。特に『高級車』や『ハイブリッド車』は注意が必要です。
セキュリティ機能が低い車種
盗難されやすい車は、セキュリティ機能が不十分な場合があります。盗難防止装置(アラーム、イモビライザーなど)を装備しているか確認しましょう。
駐車場所
車を駐車する場所も重要です。適切な駐車場所を選び、夜間は明るい場所や、自宅であればセンサー付きライトなどを設置し、明るい環境を確保して保管することを心掛けましょう。
車両の年式
古い車は盗難のリスクが高い場合があります。新しい車はセキュリティ機能が進化しているため、盗難リスクが低くなります。
これらの要因を考慮して、車を選ぶ際には盗難対策をしっかりと考えましょう。
盗難されやすい時間帯
自動車の盗難は、特定の時間帯に集中して発生することがあり、⚠ 22時 〜 9時 の夜間がほとんどです。この時間帯には人目が少なく、犯罪行為が行われやすい傾向があります。
ただし日中でもコンビニでの買い物など短い時間でも、車から離れる際はエンジンを停止し施錠をし、しっかりと安全を確保するなど、愛車を守るためには一瞬でも適切な盗難対策を講じ、安心と安全が確保できているかも重要です。
盗難車のその後と見つかる確率
盗難された車の行き先は、一般的に以下のようなパターンが考えられます。
部品として分解
部品として分解され、個々の部品が別々に売られることがあります。エンジン、トランスミッション、ホイール、ライトなどが対象です。
海外への輸出
海外に輸出されることもあります。特に高級車や希少車は国境を越えて売買されることがあります。
密売市場
密売市場で売買されることがあります。これは違法な取引であり、警察によって取り締まられています。
まとめ ~車の盗難を防止するためには ~
盗難防止装置の使用
盗難防止装置として、アラーム、イモビライザー、GPSトラッキングシステムなどの装備の有無や後づけが可能か、確認や検討が必要です。
これらの装置は盗難を防ぐだけでなく、万が一盗難された場合に追跡するのに役立ちます。
駐車場所の選定
車を駐車する場所を慎重に選びましょう。明るい場所や監視カメラのある駐車場、立体駐車場やゲートのある駐車場を選ぶことで、盗難リスクを減らすことができます。
ハンドルロックの使用
盗難対策として一般的に使用されるアイテムでは『ハンドルロック』があります。ハンドルロックは手軽に使える盗難対策アイテムで、装着や脱着の時間や盗難防止と考えれば大きなコストや手間ではありません。他の対策と併用することでより効果的です。
車内の貴重品の保管
車内に貴重品を放置しないようにしましょう。貴重品を見える場所に置かないことで、盗難の誘因を減らすことができます。
また正規の海外輸出や国内販売や流通には、車の名義変更が必要になりますので、車内に実印や印鑑証明書など車の名義変更に関わる物の保管は禁物です。
車が盗難されてしまった時の対応方法
車が盗難された場合、以下の手順を参考に愛車を守って下さい。
① 警察署に連絡し盗難届を提出
盗難されたと思われる状況と判断した場合は、迷わずに直ちに警察署に盗難届を提出しましょう。
② 保険会社に連絡する
警察署で受理番号を受け取ったら、加入している自動車保険に連絡しましょう。
③ 車の一時抹消登録をする
盗難被害に遭った際は、管轄の運輸支局などで一時抹消登録の手続きを行いましょう。
車の盗難被害は減少傾向にありますが、以上を参考にできる範囲で日頃から安心安全な状況であるかを確認して、不足であれば適切な対策を講じるなど検討をしてみて下さい。