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お出かけ前に要チェックコラム
夏に急増するクルマのトラブルって何?
JAFによる(JAPAN AUTOMOBILE FEDERATION, JAF)故障内容と件数は下記出動内訳となります。
断トツでバッテリーによる出動が全体の40%を占めます。
これからの時期はタイヤによるトラブルが急増し、出動件数が少ない月と比較すると約8,000件/月・増加となりますのでお出かけ前は要チェックです。
チェックその①エアコンのトラブル
エアコンについての概要
日本車におけるカーエアコンの普及は1970年代半ば頃からのオプション設定が始まりと思われますが、当時としてはかなり高額であったため需要は一部の車種、一部のユーザー層に限られていました。
1980年代に入ると日本車の高級志向が高まりカーエアコンの標準装備が進みました。
カーエアコンの普及前は冷房機能だけを備えた「カークーラー」が助手席のグローブボックスしたに後付されていました。
「カークーラー」と「カーエアコン」の大きな違いは、前者は冷房のためだけの機能を備え、一方カーエアコンは「エアーコンディショナー(空気の調整)」という機能を備えています。
一方カーエアコンは「エアコンディショナー(空気の調整)」という機能を備えています。
空気の調整とは冷房と暖房を同時に行うことでより快適な温度や湿度を作り出せるということです。
今ではほとんどの車種に標準装備されているエアコンですが、基本的な仕組みはカークーラーと同じで、家庭用エアコン、冷蔵庫も同じ原理で空気を瞬間的に冷やしています。
クルマ自体の性能や耐久性向上に伴いカーエアコンの性能も日々向上していますが、家庭用とは異なり、走行中の振動や衝撃、エンジンルーム内の激しい温度変化といった不安定な環境で使用されるカーエアコンの場合は”効きが悪い”冷えない”風力が弱い”と言った故障も少なくありません。
特に気温が上がり始める5月頃から残暑が厳しい9月頃は「効き目の変化」に注意した方が良いと思います。
無駄なく効率良く、燃費、クルマに優しい使い方をオススメいたします。
【カーエアコンの仕組み】
カーエアコンが車内空気を冷やす仕組みは至って簡単です。
家庭用も含め、エアコンの仕組みを説明しているサイトは数多くありますが、どれも専門的な言葉が多いため、逆に理解できなくなってしまうといった方も多いと思いますので、ここではもっと解かりやすく説明したいと思います。
カーエアコンに限らず、家庭用のエアコンや冷蔵庫も周囲の空気を瞬時に冷やすという同じ仕組みになっています。
大雑把に言ってしまえば『扇風機の前に大きな氷を置いて風を吹き付けている』というイメージが解かりやすいと思います。
しかし、車の車内に常に大きな氷を積んでおくことはあまり合理的ではありませんので、溶けた氷を再度凍らせるといった循環を氷に代わって「エアコンガス」で行っているというわけです。
「エアコンガス」のことを「冷媒/代替フロン」といいますが、自動車修理では一般的に「エアコンガス」と読んでいますので、ここではそのように呼びます。
空気を瞬時に冷やす仕組みは、例えば氷を手のひらに置いた途端に冷たく感じるという現象と同じです。
これは氷や冷やされた水が手のひらの温度によって蒸発する際に手のひらの体温を奪っていくからです。
体温を含め、熱は熱い場所から冷たい場所へ瞬時に移動する性質がありますので、カーエアコンはこの熱の移動を利用して車内の空気を冷やしています。
そして、空気中の水分(湿気)が蒸発する際には臭いを発します。香水が匂いを発する理由もこれと同じです。
【カーエアコンで車内の空気が冷える仕組み】
上の図はカーエアコンのユニットを簡単に示したものです。
基本的には家庭用のエアコンと同じですが、家庭用のエアコンの場合は室内機と室外機とが縦方向に設置されていますが、カーエアコンは各パーツが其々に横方向に設置され、そのパーツ間をエアコンガスがグルグルと循環しています。
ここでは家庭用のエアコンの室内機にあたる『①エバポレーター』の部分をスタート地点としてエアコンガスがユニットを巡回する流れをご説明いたします。
【1】『①エバポレーター』は冷やされたエアコンガスを通過させながら、冷気を蓄える役割を担っています。
『②ブロアファン』で取り込んだ車内、または車外の空気は再びブロアファンから吐き出され『③フィルター』で汚れやカビを除去された後に、冷えたエバポレーターを通過し、冷めたい空気へと変化し、冷風として車内に戻ります。
この時に空気から取り除かれた熱(湿気/湿度)が結露(水滴)となって車外に放出されます。
【2】エバポレーターを通過したエアコンガスは『④コンプレッサー』に送られ高圧縮されることで約80度の高温に変化します。
コンプレッサーの役割は冷えたエアコンガスを圧縮によって高温にすることです。
【3】高温になったエアコンガスは次に『⑤コンデンサー』を通過しますが、この時にファンによる風や外気によって冷却され、60度くらいの液体に変わります。
コンデンサーの役割はエアコンガスを気体から液体に変えること(液化)と、一次冷却です。
【4】コンデンサーを出たエアコンガスは『⑥レシーバドライヤー』を通過します。
車種によって異なりますが、レシーバは液化しきれなかったエアコンガスを再度コンデンサーに差し戻し、ドライヤーは液化したエアコンガスからコンプレッサーから出る金属片などの微細な不純物を取り除く役割を担っています。
【5】レシーバドライヤーを出たエアコンガスは高圧の液体のまま『⑦エキスパンションバルブ』を通過します。そして霧状で噴射され、高圧の状態から低圧の状態に変わり、同時に液体から気体に変化することで10度以下まで温度が下がります。
(冷却スプレーや街中のミスト散布をイメージしてください。)
この状態が『手のひらの上で氷が溶けて冷たく感じる瞬間』と同じということになります。
・【1】【5】は家庭用エアコンの室内機、【2】【3】は室外機に該当します。
・何故気体になって冷えたエアコンガスをそのまま循環させないかといいますと、先ずは気体のままでは急激に温度を下げることができないということ、そして夏場の外気との温度差が小さく、液体に変化しない可能性があるため、あらためて高圧力で高温にして元の状態に戻し、外気との温度差を作り、再び冷却し、液体にして、そしてまた気体にして外気よりも温度差の大きな冷めたいエアコンガスを作る工程を繰り返します。
【カーエアコン不調時の症状と主な原因】
『カーエアコンが効かない』という状態には2つのパターンがあります。其々に原因が異なりますので注意してください。
ひとつは、冷風にはなっているが、風力が弱い、または風が出ない。もうひとつは風力は正常だが風が冷たくない。
風力が弱い場合はブロアファンの故障が挙げられます。
全く風が出ないという場合は、ブロアファン自体の故障の他に、エアコン自体が動いていない状態、例えば配線の接触不良や断線、基盤の接触不良、車内のメインスイッチ(ACマークのスイッチ)の故障などが考えられます。
風が冷たくならない場合はエアコンガスの容量過不足、コンプレッサーの不具合、エキスパンションバルブの詰まり、コンデンサーファンの不具合など、色々な原因が考えられますが、通常はエアコンガスの容量をチェックするところから原因を探します。
エアコンガスの容量が少ない場合は「冷え具合いが低下」しますが、逆に充填し過ぎた場合も思わぬトラブルの原因になります。
最近のエアコンガス(冷媒/R134a)は圧力が高く、ある意味良質なエアコンガスではありますが、圧力が高いため規定値の許容範囲が狭く、規定値を超えるとコンプレッサーに負担がかかったり、漏れの原因に繋がります。
エアコンガスの充填は専門知識を持った整備工場で圧力メーターによる計測を必ず行うことをお奨めいたします。
ここからの症状は熱交換上の故障ではありませんが、エバポレーターから出される結露水が溜まるトレー(ドレンパン)の排水口や結露水を車外に排水するパイプ(ドレンホース)がホコリや異物などで詰まったり、捻じれたりした場合はドレンパンから溢れ出し、抜けてしまっている場合はドレンパンから直接流れ出てしまい、何れも足元に流れ出ることになります。
ただの冷水なので足や衣類にかかっても問題はありませんが、その水が他の配線などにかかった場合はショートや漏電といった二次トラブル発生の危険性がでてきます。
運転中に「チャポチャポ」と水が暴れる音が聞こえたら1度整備工場でドレンパン、ドレンホースの清掃、または交換を行った方が良いと思います。
その際はエアコンフィルターの交換やエバポレーターの清掃を同時に行うと安心です。
状態や車種によってはダッシュパネルを外す必要がありますので、その場合は少し費用が高くなる可能性があります。
次に、車内や車外から取り込んだ温かい空気が冷えたエアコンガスによって冷やされたエバポレーターを通過し空気中の熱が奪われる際、同時に空気中のホコリやカビ、花粉などの臭いを発します。
これは空気中の熱の中の湿気が水蒸気に変化する際(蒸発)に臭いを発するという原理に基づくもので、他の例としては香水が空気中で蒸発(気化や揮発)する時に匂いを発し、人間の嗅覚がその匂いに反応するという原理と同じです。
空気中の異臭は冷風と一緒に車内に放出される一方、エバポレーターにも付着してしまいますので、エアコンによる車内の異臭が気になる場合は、やはりエアコンフィルターの交換、エバポレーターの清掃を行った方が良いと思います。
【カーエアコンを効率よく、経済的に使用する方法】
カーエアコンはスイッチひとつで夏も冬も晴れの日も雨の日も車内を快適温度と快適湿度に変えてくれるとても便利な装備品です。
しかし大きな難点もあります。それは作動時にエンジンにかかる負担が大きい(回転数が上がる)ということ、即ち燃費に影響するということです。
家庭用エアコンでも『エアコンを使うと電気代が気になる』という方が大半だと思いますが、これはコンプレッサーの稼動時間が多いことが原因で電気を多量に消費してしまうということになります。
カーエアコンもしかりで、コンプレッサーが稼動する時間が長ければ長いほどエンジンに負担がかかり、燃費が悪くなります。
家庭用エアコンでもカーエアコンでも勘違いされている方が多いようですが、エアコンを弱い状態で長く使うよりも、一気に室温を下げ、エアコンを停止させてその室温を維持する方法の方が燃料を節約できることになります。
何故なら、エアコンを弱めても設定温度に達しない限り「コンプレッサー」が稼動してしまうからです。
設定温度を高めにセットしておけばコンプレッサーの稼動は抑えられますが、猛暑日ではなかなかそうはいきません。
冷凍庫のように冷風を必要とする車内ではどうしてもコンプレッサーはフル稼働してしまいます。
車内温度が外気よりも高くなっている時はエアコンを『外気導入』で使用し、ある程度車内温度が下がったら『内気循環』に切り替え、車内温度が適温になったら風量を弱めるのではなく、温度設定を高めた方がコンプレッサーの稼動は抑えられます。
風量はブロアファンの調整で行いますので、エンジンへの影響(燃費への影響)はさほど大きくありません。
カーエアコンの使用だけに限らず、太陽光を防ぐことも車内温度を下げるために効果的です。最近の車のウィンドウは「UVカット」(紫外線カット)が施されていますが、車内を暑くする原因は「赤外線」(IR/熱線)、特に中赤外線ですので、この中赤外線をカットすることで更に車内の高温化予防になると思います。
毎年猛暑日が続く季節になると、高温化した車内に小さなお子さんを残して車から離れ、お子さんが亡くなるという事故が発生します。
カーエアコンを正しく適切に使用して、このような事故が起きないよう、十分にご注意願います。
夏の駐車時、車内温度を最も早く下げる方法は?
(JAFユーザーテスト)
結果は上記グラフのとおりで、 エアコンを使わない「ドア開閉」は47.5℃、「冷却スプレー」は3分後に50.1℃に低下した。
エアコンを使用した3パターンのうち最も温度が下がったのは「エアコン(内気循環)」で10分後に27.5℃、「エアコン(外気導入)は10分後に29.5℃、「エアコン+走行」で5分後に28.0℃まで低下した(55℃から半分近くまで温度が下がった)。
以上のことから、「エアコン+走行」が最も早く車内温度を下げることができた。
チェックその②タイヤのトラブル”なぜタイヤが重要なのでしょうか?”
タイヤの役割は
クルマを止めるのはタイヤです。
安全に関しては、タイヤはクルマの中で最も重要なパーツです。クルマを止めるのはブレーキではなく、実際にはタイヤが止めるのです。
タイヤの接地面はハガキと同じです。タイヤはこのような小さな接地面で、クルマと路面を繋げる唯一のパーツです。
そして、このことが以下のこと全てに影響します。
◎ブレーキ・トラクション・ハンドリング・ステアリング・快適さ
タイヤの交換時期・寿命は?
タイヤの寿命は、夏タイヤと冬用のスタッドレスタイヤとで異なります。
また、使用状態によっても前後するため、日常点検で常に状態を確認しておく必要があります。
安全にクルマを運転するために、タイヤの交換時期を見分け方のポイントをおさえておきましょう。
夏タイヤがすり減り、残っている溝の深さが1.6mmになると、スリップサインと呼ばれる三角マークが浮き出てきます。
なお、スリップサインが出ているタイヤを装着すると整備不良車両となり、制動装置等の整備不良として交通違反で2点の加点と6,000円~12,000円の反則金を課せられるので注意しましょう。
しかし、スリップサインが出ていなくてもタイヤを交換すべき場合があります。その理由について詳しく解説します。
残り溝4mm以下が夏タイヤの寿命
タイヤが路面と直接接する部分であるトレッド部にある溝や切れ込みは、総称して”トレッドパタン”と呼ばれ、主に3つの性能があります。
・タイヤと路面の間から水を除去する
・タイヤの駆動力、制動力の確保
・クルマの操縦安定性、タイヤの放熱性の向上
トレッド部分の溝が浅くなると、上記の性能が低下します。
特に、雨の日の高速走行時には排水性能が低下して、溝を通して十分に水を吐き出すことができず、タイヤが路面を滑りブレーキやハンドルがきかなくなる※1ハイドロプレーニング現象が発生しやすくなります。
そのため、制動距離が急激に大きくなる残り溝4mmが、夏タイヤを安全に使用できる寿命の限界といえます。
※1ハイドロプレーニング現象とはタイヤと路面の間に水の膜ができて浮いている様な状態。
タイヤの寿命と交換時期を延ばす方法
タイヤの寿命や交換時期を延ばすために意識したい5つのポイントを見ていきましょう。
1.乗車前の日常点検がなによりも大切
乗車前には必ずタイヤを確認し、傷がないか、空気圧や残り溝が不足していないかを点検しましょう。
異物(釘・石など)を踏んでできた傷やパンクは、その多くを日常点検で発見できます。
日常点検によって異常をいち早く見つけ、偏摩耗になる前に整備や位置交換を行うことで、タイヤ寿命が延びます。
2.月に一度の空気圧点検で適正な空気圧の維持を
空気圧管理はタイヤ寿命にとって大切なポイントです。空気圧が不足していると、タイヤは走行中に大きく変形し、地面に押しつけられることで摩耗しやすくなって、タイヤ寿命が縮んでしまいます。
適切な空気圧によってこそ安全に運転でき、タイヤ寿命を保てるのです。
3.タイヤの位置交換とアライメントで摩耗を均一に
装着位置によって摩耗に差が出るため、定期的にタイヤの装着位置を交換(ローテーション)しましょう。
また、アライメント(タイヤの取り付け角度のズレとバランスの修正)を行うことで、タイヤの摩耗が均一になります。
4.保管方法を注意することで劣化を防ぐ
タイヤはゴム製品なので、直射日光や雨が当たる場所に置いておくと劣化してしまいます。
涼しく暗い場所で専用のタイヤカバーを掛けて保管しましょう。
また、油類や熱源のそばで保管すると、変質や発火の原因となり危険です。
また、タイヤとホイールをセットで保管する場合は、タイヤを横にして置くことで設置部の変形や劣化を抑えられます。
スペースなどの問題で自宅での保管が難しい時はタイヤ販売店等に預かってもらうこともできるので相談してみましょう。
5,安全運転でタイヤも長持ち
急ブレーキや急ハンドル、ハンドルの据えきりは、タイヤを摩耗させる原因になります。余裕のあるブレーキやハンドル操作は安全運転につながると同時に、タイヤ寿命も延ばします。
駆動やエコタイヤ(消耗度低い)・ハイグリップのスポーツタイプ(消耗度高い)などのタイヤ種類もあり様々ですのでお早目の交換をお勧め致します。
6,ポイント
タイヤに釘などが刺さっていないか、ひび割れやキズはないか、走行前にチェックしておきましょう。
長時間の移動や高速道路に乗る前はお近くのスタンドやディーラーなどで空気圧とホイールナットの締め付けをしておきましょう。
余談ですが・・
スペアタイヤは重くてかさばるから・・荷室の容量や燃費などスペックを少しでもよくするために、スペアタイヤよりパンク修理キットを応急修理キットで対処しているクルマが多くなってきています。
ほかにもランフラットタイヤ(空気圧がゼロでも80~100km程度走行可能。)が装着されているクルマもあります。
トラブルが起こる前に何が付属されているか確認をしておきましょう。
チェックその③バッテリーのトラブル
車には電気を使用して動いている部品がたくさんあります。
ランプやカーナビ、時計はもちろん、エンジンをかけるのにも電気の力を利用します。
そのためバッテリーの劣化が進むとエンジンがかからなくなることもあります。
バッテリーは見た目で性能の劣化を見極めることが難しいので定期的な点検、交換がとても大切です。
バッテリーが上がるとどういう状態?
バッテリーが上がるとは、何らかの理由でバッテリーに蓄えられた電気が減少し、エンジンがかからなくなってしまった状態をいいます。
バッテリーは、ヘッドライトやブレーキランプ、エアコンやカーナビなど、自動車の中にあるさまざまな電子機器に電力を供給している装置です。
バッテリーによって動いている電子機器の中には、エンジンを始動する際に使用する「セルモーター」も含まれます。
そのため、バッテリーが上がる=セルモーターを動かすことができず、エンジンを始動する事ができません。バッテリーはクルマに欠かすことできない装置と言えます。
バッテリーが上がってしまった時の症状
エンジンがかからない
普段はエンジンをかけるとき、「キュルキュル」というセルモーターの音がしてエンジンはかかります。
しかし、バッテリーが上がってしまうと、モーターへの供給する電力が少なくなりセルモーターが動かなくなるのでエンジンはかからなくなります。
ライト・ランプが点かない
クルマのドアを開けると、設定により室内灯が点く仕組みになっていますが、これはバッテリーの電気を使っています。
そのため、バッテリーが上がっていると電気が点きません。
また、ヘッドライトやウインカーも同様に点かないことになります。
電装品が作動しない
運転席にあるメーター類やパワーウインドウ、オーディオなどの車内の全ての電気製品が動作しなくなります。
また、完全にバッテリーが上がると、リモコン(キーレスキー・スマートキー)も作動しなくなるのでドアを開けられなくなる恐れもあります。
バッテリー上がりに似た症状
セルモーターの故障
室内灯やメーター類などの電装品は正常に点くが、セルモーターが作動せずエンジンがかからない場合、セルモーター自体が壊れている可能性があります。
ガス欠
ガソリンがからになると当然エンジンはかからないので、バッテリーが上がった時と似た症状になります。
ガス欠の場合、バッテリーは生きているのでメーターや室内灯、セルモーターなどは正常に動作します。
「キュルキュル」とセルモーターが動くにもかかわらずエンジンがかからない場合は、ガス欠を疑いましょう。
バッテリーが上がる原因とは・・
・ヘッドライト点灯のままエンジンを切った
・半ドア・車内灯が点きっぱなし
・エンジンをかけずにオーディオ・エアコンを使った
・クルマの使用頻度が少なく自然放電した
・バッテリーの寿命
バッテリーが上がってしまった時の対処方法
ジャンピングスタートでエンジンをかける
ほかのクルマから電気を分けてもらってエンジンをかけることを「ジャンピングスタート」と言います。
電気を分けてもらうクルマのバッテリーに赤と黒の2本のブースターケーブルをつないで、エンジンをかけます。
エンジンがかかったらしばらくかけっぱなしにしてバッテリーにある程度充電されるのを待ちましょう。
※ブースターケーブルをつなげる手順にご注意ください。手順は以下の通りになります。
①赤のケーブルを上がったバッテリーのプラス端子につなぐ
②赤のケーブルを電気を分けてもらうクルマのバッテリーのプラス端子につなぐ
③黒のケーブルを電気を分けてもらうクルマのマイナス端子につなぐ
④黒のケーブルをバッテリーの上がったクルマの金属部分(エンジンフック・フレームの塗装されていない部分)につなぐ
ロードサービスを呼ぶ
JAFや保険会社のロードサービスに連絡する。
定期的に交換する
バッテリーは消耗品なので交換が必要です。2~4年程度の寿命になると言われていますが、環境や使用方法によって大きく差が生じます。
バッテリーが上がってから交換することになると、ジャンピングスタートするための救援車のお願いをしたり、ロードサービスにきてもらったりすることになって、手間やコストがかかることになります。
そういった負担を軽減する事も、バッテリーを定期的に交換することをオススメします。
まとめ
今回はこの時期最も多いトラブルについて特集してみました。
どんなに気をつけて乗っていても、突然起きるトラブルを100%避けることはできないものです。
そんなとき、大切なのは「あわてない」こと。二次災害をおこさないよう、落ち着いて原因に対処しましょう。
コーリンオートでは・・クルマ買取につきましては、積載車を完備しておりますので「車検切れのお車」「故障してしまったお車」でもお引き上げ可能です。
迅速、丁寧なご対応をして参りますので、ぜひお気軽にご相談ください。
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