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車の車検が切れてしまった時の再取得や売却方法について
しばらく乗らなかったクルマの場合、車検切れになっていることに気が付かないこともあります。車検が切れたら車検を受けなければ公道を走ることはできませんし、車検が切れてから車検を通すには労力もお金もかかります。
今回は車検の再取得の方法や車検が切れたクルマの売却方法について解説します。
車検切れの状態で公道を走ってはダメ
車検は国や地方自治体から更新通知が来ないため、車検の更新時期をついつい見落としがちです。特に中古車を個人売買で購入したり、知り合いから譲り受けたりしたときは更新時期を自分で管理する必要があります。
車検が切れているのかどうかを確かめる方法
車検をディーラーや販売店、自動車修理会社などに依頼した場合は、次回の更新通知がきます。
車検の有効期限は自動車検査証やフロントガラスに貼ってある検査標章を見れば確認できます。車検満了日の2~3ヵ月前になったらそろそろ車検という感じに、手帳やスケジュール管理アプリなどに書き込んでおくと忘れるのを予防できます。
無車検運行は道路運送車両法第58条の違反になる
もし、車検が切れている状態で公道を走行した場合は、道路運送車両法第58条の違反になり、前歴なしの場合でも一発免停の違反点数6点(30日間免許停止)、6ヵ月以下の懲役または30万以下の罰金が科せられます。
車検切れのクルマをレッカーで運ぶことは可能?
車検が切れたクルマをレッカーで運ぶことはできます。
また運輸局や市区町村で手続きをすれば仮ナンバーで最長5日間は公道を走れますが、自賠責保険に加入する必要があるため注意が必要です。
車検切れのクルマを車検に通すための手順
車検が切れてしまったクルマや、一度登録を抹消したクルマを〈ご自分で〉車検に通すための手順を説明します。
「自動車検査インターネット予約システム」で予約
車検を受けるためには、国土交通省のウェブサイトから、独立行政法人自動車技術総合機構の「自動車検査インターネット予約システム」にアクセスして、車検の予約をする必要があります。
仮ナンバーを取得して車検場まで持っていく
車検切れのクルマは車検場に持っていくときに仮ナンバーを取得して移動します。仮ナンバーには有効期限があるため車検場に持ち込む当日、もしくは前日がいいでしょう。
同時に自賠責保険の加入も済ませておいてください。仮ナンバーを取得したらクルマに取り付けて車検を受けて、期限までに交付元に返却します。
継続検査に必要な手続き
車検満期に気が付かずに車検切れになってしまった場合は継続検査を受けます。そのときにかかるのが検査手数料です。小型車で1,700円(国の印紙400円+自動車機構の証紙1,300円)、普通車で1,800円(国の印紙400円+自動車機構の証紙1,400円)で、必要な書類は以下の通りです。
「自動車検査証」
「自動車損害賠償責任保険証明書」
「自動車重量税納付書」
「保安基準適合証」
申請書は国土交通省のウェブサイトからダウンロードも可能で、納税証明書は登録自動車の場合は省略可能です。
一度登録を抹消した場合の新規検査に必要な手続き
一度登録を抹消した場合は、継続検査ではなく新規検査を受ける必要があります。検査手数料は小型車で2,000円(国の印紙400円+自動車機構の証紙1,600円)、普通車で2,100円(国の印紙400円+自動車機構の証紙1,700円)です。
新規検査の場合では、さらに登録手数料が中古車の場合700円かかります。
必要な書類は以下の通りです。
「自動車検査票」
「自動車損害賠償責任保険証明書」
「自動車重量税納付書」
「手数料納付書」
「登録識別情報等通知書」」
「譲渡証明書(所有者が変わらないときは不要)」
申請書はダウンロードも可能です。
車検を通すには業者に頼む? 自分でやる?
車検を通すには業者に依頼する方法と、自分で行ういわゆるユーザー車検があります。
ディーラーや車販売店、自動車整備会社に依頼
車検代行は、ディーラーや車販売店、自動車整備会社、カー用品店、ガソリンスタンドなどで行っています。ただし、車検切れのクルマの場合は、業者によっては仮ナンバー取得代行やレッカーの対応ができないところもあります。
業者では整備点検、部品の交換なども行っていますし、代車を用意しているところもあり、スムーズに車検を通したいのであれば、業者に依頼するのが安心でしょう。
自分で車検に通すには労力とコツが必要
先ほどご説明したように、自分で車検を通すには自動車検査インターネット予約システムから車検の予約や仮ナンバーを取得して車検場に持ち込む必要があります。
さらには必要な書類、手続き、車検に落ちた場合などいろいろと手間がかかります。
ただ、とにかく安く車検を通したい、車検を通す一連の流れを知っておきたいという方には良いかもしれません。
車検が切れた車は売却できるの?
車検を通すには費用と手間がかかります。そのため車検が切れたクルマの売却を考える方もいるでしょう。
車検切れでも買取査定がそれほど変わらない事も
輸出向けの車両は車検切れでも買取価格が下がらない事があります。
理由としては、買い取ったクルマを海外に輸出する場合は輸出抹消の手続きが必要になり、当然ですが日本の車検制度は一切関係ありません。走行距離が多い古いクルマでも海外では重要があるため、日本の中古車が海外に輸出されるのはよくあることです。
売却前提ならば車検を通さないほうがいい
クルマを売却する為に車検を取り直すのはオススメできません。
一つ目の理由は、車検の取得費用以上に買取査定額が上がる事はまずありません。
更には、車検の取得を業者に依頼した場合は、当然ながら手数料が上乗せされます。
車検切れで買取をした買取店は原価にて車検を通す事ができるため、売却前提で車検を取得する必要はないでしょう。
車検切れのクルマの売却について
車検切れのクルマを売却する場合は、買取店が面倒な手続きの代行やレッカーで引き取ってくれるため手間なく任せることができます。
無料で出張査定をしてくれる業者では車検切れでもまったく問題ありません。
業者にクルマを売却するのに必要な書類は以下の通りです。
「自動車検査証」
「自動車損害賠償責任保険証明書」
「納税証明書」
「リサイクル券」
「印鑑証明書(普通自車用)」
「譲渡証明書(普通自車用)」
「委任状(普通自車用)」
「申請依頼書(軽自動車用)」
まとめ:売却するのなら車検切れを気にしなくてもいい
クルマをまだ乗るつもりだったのに車検が切れてしまうと、いろいろ面倒なことになります。しかし、売却を検討しているのでしたら、車検切れのままで問題ありません。
今乗っているクルマの車検時期が近づいているのならば、どれくらいの金額で売れるのか、一度無料査定をしてみて、これからも乗り続けるのか、売却をするのか検討されてみてはいかがでしょうか?
コーリンオートでは、各店舗に積載車と仮ナンバーを常備していますので、車検切れのお車やバッテリー上がりのお車でもご自宅までお引き上げが可能です。
また、出張査定も無料でおこなっていますので、是非お気軽にお問い合わせください。