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オートマ車(AT)とマニュアル車(MT)で査定額の差は?
車の査定で気になるポイントはいくつかありますが、「マニュアル車(MT)とオートマチック車(AT)だと、どちらが高く売れるの?」「査定額はどれくらい変わるの?」などといった疑問を抱えている人もいるのではないでしょうか。
最近ではAT限定で車の免許を取得する人も増えてきており、これからもっとAT車が主流となっていくことが予想されます。そこで今回は、MT車とAT車の査定額の違いとともに、中古車市場におけるMT車の需要についてご紹介します。
マニュアル車(MT)とオートマチック車(AT)で査定額の違いはある?
車のミッションはMT車とAT車の2種類に分けられます。最近ではMT車を運転する人は減少傾向にありますが、ミッションの違いで査定額に違いはあるのでしょうか。
市場は圧倒的にAT車に需要がある
一昔前は、車の免許を取得するならMTが当たり前でした。しかし、AT限定免許が解禁された1991年11月1日以降、その比率を徐々に上げ続けています。
警察庁が公表している運転免許統計によると、過去3年間における第一種普通免許試験合格者の推移(単位:人)は以下の通りです。
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少子化や若者の車離れなどの影響から、車の免許を取得する人は減り続けている一方、AT限定で免許を取得する人の割合が増加傾向にあることが分かります。
また、国内で販売される新車の95%以上がAT車(CVT含む)といわれています。
査定額にも差が出る
このような現状からも、MT車とAT車では査定額に違いが出る傾向にあります。中古車の査定価格は、車の流通台数や需給バランスと密接な関係から成り立っています。そのため、販売されている車種や台数が少ないMT車は、AT車と比較すると査定額が下がってしまう可能性があります。ただし、車種によってはMT車でも高額査定が期待できます。
高く買い取ってもらえるMT車とは?
国内の中古車市場で相対的に需要があるのはAT車です。しかし、一部の車種ではA T車よりも、むしろM T車の方が好まれ高額査定が期待できる車両があります。
スポーツカーはMT車が人気
その例外の筆頭として挙げられるのが、スポーツカーです。スカイラインGT-Rやトヨタ86、マツダロードスターなどといった人気車種のスポーツカーは、市場でも高値で取引される傾向にあります。自分の意思をダイレクトに車に伝えることが可能で、走りを楽しめるスポーツカーはMT車の方が高額査定が期待できます。特に状態の良い車両は、場合によって十数万円〜数十万円単位で査定額が変わってくるケースもあります。
MT車は海外で需要がある
世界的にAT車が主流になっているわけではありません。たとえば、有名な自動車メーカーが数多くあるヨーロッパでは、MT車の方が比率として高いのが現状です。また、ヨーロッパよりもMT車の需要が高いのが、東南アジアや南米といった新興国が多い地域です。AT車よりも修理が容易である等の理由から、海外需要が高くなっています。
代表的な例として、ハイエースやキャラバン、エルフ、キャンター等の商用車は、海外需要が高く、AT車よりもMT車の方が高価買取が期待できます。
低年式、過走行でもこういった車両は思いがけないような高値が付く場合があるので、是非、買取専門店で査定をしてみて下さい。
高く買い取ってもらえるAT車とは?
海外で人気を誇るMT車ですが、国内市場では圧倒的にAT車に需要があります。基本的にはどの車種でも高く買い取ってもらえる可能性が高いのですが、そのなかでも特に買取業者から需要のあるAT車の特徴についてご紹介します。
ファミリーカーやセダンはAT車が人気
国内でAT車が普及した要因のひとつとして、慢性的な渋滞が挙げられます。このような背景からも、毎日の街乗りに使用するようなファミリーカーやセダンはAT車の方が人気です。移動手段のひとつである車に対して、見た目のスマートさよりも運転のしやすさを求めている人が多くなったことも、AT車の需要を後押ししているのかもしれません。
軽自動車は圧倒的にAT車が人気
ここ数年における軽自動車の台頭は目覚ましいものがあります。根本的に費用を抑えられるのはもちろん、普通車にも劣らない最先端の安全装備や運転サポートシステムなどの機能の充実が人気の理由です。また、ファミリーカーなどと同様に運転のしやすさで選ばれるケースも多く、軽自動車のほとんどがAT車となっています。
MT車で高額査定を引き出すためには
MT車は希少性の高さから車種によっては高く売却できる可能性を秘めていますが、しっかりとした下準備をしなければ査定額が大きく変わってしまいます。少しでも査定アップにつなげるためにも、いくつかポイントをご紹介します。
下取りではなく買取専門店で査定をしてもらう
まずMT車の売却時に大切なのが、ディーラーの下取りではなく、きちんと買取専門店に査定をしてもらうことです。基本的にディーラーでの下取りは、市場における希少性や趣味性などの価値をダイレクトに評価してもらえず、本来よりも低い査定額になる可能性があります。本来の価値を正確に評価してもらうのであれば、買取専門店で査定を受けるのがおすすめです。
海外への販売ルートがある業者に依頼
たとえ買取業者に依頼をしても、スポーツカー以外のMT車だと査定で苦戦してしまうかもしれません。しかし、海外への販売ルートがある業者なら高額査定を引き出せる可能性があります。国内でも人気の高いスポーツカーはもちろんのこと、他の業者では高値が期待できないような低年式・過走行のMT車でも査定を依頼してみてください。
まとめ
日本車は高品質で、車検制度によって定期的にメンテナンスがされていることなどから、
世界中で根強い人気があります。このような海外需要の背景から、流通相場の変動が大きく査定額がばらつくことも多くあります。
マニュアル車(MT)とオートマチック車(AT)どちらがご自分の使用目的に合っているのかが、選択する上で一番重要なポイントにはなりますが、リセールバリューを意識される方は是非ご参考にしてみて下さい。
また、コーリンオートでは国内販売のみならず、様々な国に直接輸出をしていますので、お乗り換えの際は是非お気軽にお問い合わせください。