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運転免許自主返納の必要書類、特典、手続方法まとめ(年齢・代理人)
近年、頻繁にニュースに取り上げられている自動車の事故。
「最近、運転をしていてハッとするような事が増えてきた」
「加齢に伴い両親の運転が不安、何かある前に運転を辞めて欲しい」
そのように考えている方も多いのではないでしょうか。
警視庁の統計データによると、都内における高齢運転者の自動車事故は、10年前と比べ発生件数こそ減少傾向にありますが、事故全体に占める高齢者の割合は増加傾向にあるようです。
運転をしていて「若い頃とちょっと違うな」「おかしいな」と感じた方は、運転免許の自主返納を検討されても良いかもしれません。
そこで、ここでは運転免許証の自主返納について、制度の概要から実際のお手続きの方法、特典内容についてご紹介をいたします。
運転免許証の自主返納制度の概要
運転免許証の自主返納制度とは、「高齢のため、運転が不安」という方が、運転免許証を自主的に返納できる制度です。
返納後は、安全運転に努めてきた証として、免許証の代わりに、公的な本人確認書類として銀行口座の開設時などにも利用できる「運転経歴証明書」の交付を受けることができます。
さらに、「運転経歴証明書」を持っている方を対象にした様々な特典があり、お車を運転できなくなっても生活に不自由がないようバス・タクシーの乗車運賃割引や宅配料金の割引など多くの支援施策がご用意されています。(自治体により特典内容は異なります。)
運転経歴証明書は、免許証のように有効期限がないため、永年、利用する事ができます。
運転免許証の自主返納制度の成り立ち
身体機能の低下などを自覚し、自主的に免許証を返納したいとの要望
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平成9年の道路交通法改正により、自主返納制度を導入(平成10年4月施行)
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「自主返納を行うと身分証明書がなくなってしまう」等の懸念
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平成13年の道路交通法改正により、運転経歴証明書が導入(平成14年6月施行)
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平成24年の防収法施行規則改正により、銀行等において、本人確認書類として使用可能に(平成24年4月施行)
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令和元年の道路交通法改正により、運転免許の失効者も運転経歴証明書の交付申請が可能に(令和元年12月施行)
運転免許の自主返納件数と運転経歴証明書交付件数の推移
上表の通り、警察庁の運転免許統計によると、運転免許の自主返納件数は、右肩上がりに増加しており、令和元年には自主返納件数は約60万件、運転経歴証明書交付件数は約52万件となっております。運転免許の自主返納をした人の約85%が運転経歴証明書を発行してもらっている事から、運転経歴証明書の特典の手厚さや、公的な本人確認書類として利用できる事のメリットの大きさがうかがえます。
運転免許証の自主返納のお手続き方法
対象年齢・年齢制限について
実は、運転免許証の自主返納は何歳になったら返納をしなければいけないといった年齢制限はありません。そのため、諸事情により運転免許証が不要になった方や、運転が不安になってきた方は、何歳でも自主的に返納をする事ができます。一つの基準としましては、警察庁の統計データによりますと、加齢により視覚障害や身体機能低下、筋肉の衰え等により、運転時の操作ミスが起こりやすくなり、ハンドルやブレーキなど不適切な操作による交通事故の割合は、75歳以上の高齢者は一般ドライバーの約2倍というデータがあります。
※自主返納に年齢制限はありませんが、「運転経歴証明書」による特典を受けられるのは、原則として65歳以上の方が対象です。
※一度、免許を返納すると、再度試験を受けて合格しない限り、運転免許を取得することはできませんので、ご注意下さい。
運転経歴証明書を申請できる方
▪️有効な運転免許証をお持ちの方
▪️運転免許の自主返納をした日から5年以内の方
▪️平成28年4月1日以後に運転免許の有効期間が過ぎていて、現在有効な運転免許を有していない方
(令和3年4月1日以後は、運転免許の有効期限が過ぎた日から5年以内の方)
運転経歴証明書の交付ができない方
▪️運転免許の停止・取り消しの行政処分中の方
▪️停止・取り消し処分の基準等に該当する方
▪️所有する免許の一部のみを返納する方
(普通自動車免許を返納し原付きの免許は返納しないなど)
▪️認知機能検査で免許が取り消しになった方
申請場所について
手続きができる場所は、住所地を管轄する警察署、運転免許センター、試験場などになります。
受付時間や定休日がそれぞれ異なりますので、事前に確認される事をおすすめ致します。
自主返納後は、無免許の状態となりますので申請には自動車で行かずに、バス・タクシーなどの公共交通機関で行くか、ご家族などの運転で申請に行くようにしましょう。
【東京都の場合】
▪️住所地を管轄する警察署(平日)
▪️新宿・神田 運転免許センター(平日)
▪️府中・鮫洲・江東 試験場(平日、日曜)
【千葉、埼玉、神奈川、群馬県の場合】
▪️住所地を管轄する警察署(平日)
▪️運転免許センター(平日、日曜)
申請に必要な書類について
▪️免許証
▪️手数料1,100円
▪️申請用写真(タテ3cm、ヨコ2、4cm、カラー、申請前6ヶ月以内に撮影したもの)
自主返納のみの方は、免許証のみで大丈夫ですが、運転経歴証明書も申請する方は、手数料と申請用写真が必要になります。
運転免許試験場で運転経歴証明書を申請される方は、試験場で撮影した写真を使用しますが、運転免許更新センター及び警察署で申請される方は、事前に用意した写真をお持ちする必要があります。
代理人が申請する場合
返納手続きは、原則はご本人が申請をしなければなりませんが、止むを得ない事情がある場合に限り代理人による申請が可能となっています。
※やむを得ない事情とは、申請者ご本人が入院中、施設や自宅で療養中などの場合に限ります。
※代理人申請ができるのは、3親等以内の親族、入院中の病院職員、入居中の施設職員となります。
※代理人申請の場合、受付日時が異なる場合があります。
代理人申請で必要な書類
▪️免許証
▪️手数料1,100円
▪️申請用写真
▪️指定の委任状・申立書
▪️病気、負傷等やむを得ない理由により自らが申請できない事を証明する書類
▪️申請者本人と代理人の関係を確認できる書類
※詳しくは、お住まいの自治体までお問い合わせください。
「運転経歴証明書」の発行までにかかる期間
運転経歴証明書は免許証の返納手続きと同時に申請ができますが、申請した場所により交付までの日数が下記のように変わってきます。
【東京都の場合】
▪️住所地を管轄する警察署(2〜4週間)
▪️新宿・神田 運転免許センター(2〜4週間)
▪️府中・鮫洲・江東 試験場(即日)
【千葉、埼玉、神奈川、群馬県の場合】
▪️住所地を管轄する警察署(2〜4週間)
▪️運転免許センター(即日)
「運転経歴証明書」の再発行について
運転経歴証明書は以下のような場合は再発行ができます。
▪️遺失、盗難、汚損、又は破損した場合
▪️裏面に記載された住所、氏名の変更内容を表面に表示したい場合
▪️これから住所、氏名を変更するとき、表面に変更内容を表示したい場合
▪️運転経歴証明書の写真変更したい場合
▪️旧運転経歴証明書(平成24年3月31日までの交付)から現行の運転経歴証明書に変更したい場合
手続きは東京都の場合は、運転免許試験場と島部警察署ででき、手数料は1,100円かかります。詳しい内容は管轄している警察のウェブサイトでご確認ください。
「運転経歴証明書」の様々な特典
運転免許証を返納すれば当然ですが車の運転はできなくなります。運転履歴証明書もお車を運転することはできません。
そのため運転免許証を返納して、車を運転できなくなっても生活や移動手段に困らないよう、各自治体や事業者等から様々な特典が受けられます。
代表的な例としては、
バス、電車の運賃割引
タクシーの運賃割引
百貨店の配送料金割引
ホテル、温泉の利用料金割引
メガネ、補聴器の購入費用割引
電動車椅子の購入費用割引
銀行での預金金利の上乗せ
地域によって異なりますが、この他にも多くの特典がご用意されています。
是非一度、お住いの地域のサービス内容をご確認されてはいかがでしょうか。
▶︎東京都 高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟企業・団体の特典一覧
▶︎埼玉県 シルバー・サポーター制度協賛事業所検索(市町村別、業種別)
▶神奈川 神奈川県高齢者運転免許自主返納サポート協議会加盟・協力企業・団体一覧表
運転経歴証明書の特典が受けられる店舗の見分け方
運転経歴証明書を提示すると様々な特典が受けられますが、対象となる店舗には「高齢者運転免許自主返納」と書かれたロゴマークを掲示しています。
特典の内容は各自治体によって違うため、お住まいの都道府県の警察のウェブサイトで調べるといいでしょう。
もし運転免許証の返納に迷っているのなら相談することも大事
ここまで、運転免許証の自主返納の制度の概要や返納の手順、さらには返納の代わりに交付される「運転経歴証明書」の様々なメリットについてご紹介させていただきました。
とはいっても、一度取得した運転免許証を返納するのに戸惑う方もいらっしゃるかと思います。運転経歴証明書の発行は原則65歳以上ですが、もし返納すべきがどうか、ご自分だけの判断だけでは難しい方は、警視庁や都道府県警察が設けている「安全運転ダイヤル」に相談してみてはいかがでしょうか?
電話は管轄する都道府県の安全運転相談窓口につながります。
運転相談ダイヤル「#8080(シャープ バレバレ)」
乗らなくなったお車の売却について
免許証返納後の自動車の売却は、(株)コーリンオートにお任せください。
コーリンオートは、高齢者運転免許自主返納サポート協議会(警視庁)、シルバーサポーター制度(埼玉県警察)に加盟しており、下記の特典もご用意しています。
▪️現車査定時に運転経歴証明書をご提示いただいたお客様には、500円分のQUOカードをプレゼント。
さらに、買取ご成約したお客様には、
▶︎20万円以上の成約金額の方は10,000円分のQUOカードをプレゼント
▶︎20万円未満の成約金額の方は5,000円分のQUOカードをプレゼント
免許を返納するとお持ちのお車を運転できなくなります。
しかし、お車は所有しているだけで、自動車税、駐車場代、保険料など様々な費用が掛かってしまいます。
そのため、免許を返納されたら早めに売却する事をおすすめ致します。
コーリンオートでは、免許を返納されたお客様向けに、ご自宅など指定の場所まで、無料で出張査定を行なっております。
また、車検切れのお車やバッテリー上がりで動かないお車でもお引き取りが可能です。
是非、お気軽にお問い合わせ下さい。